ICT施工で盛土の敷均しと転圧を行っています。
写真のように、ブルドーザー内部のモニターには施工した場所が色分けされていて、作業の状況が一目瞭然!!
衛星測位システムと各種センサーでブレード位置と標高を取得。
設計データとの差分を計算して、ブレードの高さを自動でコントロールして作業をしています。
そして樋管の脇では基礎ブロックを据付けるため、こちらもICT施工で床掘りをしています。
これから基礎ブロックと連節ブロック敷設の作業が始まります。
土だけの風景から、ガラリと雰囲気が変わりますよ!
最終的にかごマットは5段まで積み、最後は上蓋を閉めて完成です!
ここから次の作業に入るのですが、その前に工事用道路を復旧します。
まずは暗渠管を設置して水の通り道を確保!
その暗渠管をまたぐように工事用の仮設道路を高く作りなおしました。
かごマット、暗渠管の設置完了の全景がこちらです。
樋管は水田の排水路に繋がっているので、田植えの溜め水を溜めている田んぼから水が流れてきています。
少しずつ護岸工事の完成形が見えてきました!
ここからまだまだ姿が変わりますので、お楽しみに!
埋戻しをしている反対側ではかごマットの設置が進んでいます!
吸出し防止材を敷いた上にかごを組立てて、玉石を投入します。
1段目のかごマットの脇には根固めブロックを並べます。
今回は多段型なので、2段目3段目と順番に重ねていきます。
この玉石入れも簡単そうに見えて、コツが要るんですよ!1段ごとに最後に蓋がしまるように平らに重ねていきます。
通常は角のある割栗石を使うのですが、今回は他現場の河道掘削で盛土材からはじかれた玉石を再利用しています。
玉石は丸みがあるので並べるのが難しいのですが、作業員は慣れた手つきでどんどん作業を進めています。いや~さすがです!
全ての検査が無事に終わり、足場を撤去しました。
撤去のあとは埋戻しをするので、函渠の全景が見れるのは今だけです!
埋め戻してからでは確認出来ないので、写真を撮って記録として残します。
そして、いよいよ埋戻し作業スタートです!この函渠が全て土で埋まるのが想像できますか??
実際に埋戻しをしている様子です。1層目はまだまだ函渠が見えていますね!
それが11層目までくると、もうほとんど見えません。
土を敷均し・転圧を繰り返してここまできました!
中間検査の前に、品質証明員と一緒に書類と現場の確認を行っています。
社内の検査だからと言っても決して甘えはありません!
書類に不備はないか、これまでの工事の実施状況、出来形、品質についてひとつひとつ確認をしています。
準備運動で体は温まりました。中間検査バッチこい!
オートゲートの付属設備とスクリーンの設置を終え、ゲート据付が完了しました!
完成時の性能確認を発注者立ち会いで行いました。
前回の日記でも書いた通り、このゲートは久慈川の増水時には洪水被害から地域を守る最後の砦となるわけです!
扉体の動作性能確認・1mmゲージが通過しないかの水密性確認などを確認して、最後の砦の役割がきちんと果たせるかを確認しています。
そして樋門・樋管本体工では、非破壊で行えるコンクリートの強度調査をしています。
今までは角度や反発値の記録などを手動で行っていたので時間がかかっていましたが、
今回使用したテストハンマーを使うと数値が自動で表示され、測定結果も専用アプリを使ってリアルタイムに測定結果が確認できます!
測定結果はデータ保存ができるので手作業での作業がなくなり、作業時間が本当に短くなりました!
ゲート用部材一式を現場に納入しました。
このゲートは「オートゲート」と言って、内外水位の変動に合わせて自動開閉するゲートです。
久慈川が増水した時には管理者の操作を待たずに無人で扉体を閉め支川への逆流を防止し、久慈川の水位が下がると扉体が開き排水が出来る設備です!
材料確認でサイズ・品質に問題がないか細部までチェックし、問題がないことが確認できたので据付作業へと進みます。
まずは戸当り金物を溶接して固定します。戸当りは一体なんでしょう?
扉体のレールとなる部分で、扉体と併せて水止めをする大事な役割を持っている場所なんです!
コンクリートに埋設されていることが多いです。
据付後は出来形確認を行って、コンクリート打設へと進みます。
写真の粗く削れている場所が、新しくコンクリートを打つ場所です。
チッピングをして表面を粗にしているのは、既に打ったコンクリートと新しく打つコンクリートを一体化するための作業です。
差し筋は、新旧コンクリートの一体化と同時に縦横のずれを防止するために行う作業です。
差し筋をするために穿孔し、ケミカルアンカーを挿入します。
ケミカルアンカーは打込み式カプセル型固着剤なので、この上から差し筋を打込むと、中で容器が割れて樹脂が出てくる仕組みです。
アンカーを赤くマーキングしたところまで打込んで、余分な樹脂をふき取り、固まるまで待ちます!
差し筋前(左3枚目の写真)と差し筋後(右4枚目の写真)です。
この後はゲートを設置していきます!
現場でコンクリートを打設するので、あちこちで鉄筋組立が続いています。
開口部の丸型や、2枚目のカーブを描いているところなどは特に見て欲しいですね~。
この鉄筋が組まれている形が、実際の出来上がりになると想像しながら写真を見てください。
数日かけて作業をした鉄筋組立も、かぶり厚みもしっかり確保して、ピッチも問題なし!
型枠を組んで、いよいよコンクリート打設です!
やっぱり全景写真も載せました!頑張って組立てたので沢山の方に見て欲しいです!!
今ある堤防をかさ上げするため、堤防の上にさらに盛土をしていきます。
盛土をした時に地すべりが起きないよう、階段状にすることを段切りと言います。
段切りをすることで地山と盛土の密着力が高くなるんですよ!
完成した段切りも盛土をしたら見えなくなってしまうので、見ることが出来るのは今だけです。
対象物を崩れないように支えて形を保持することを支保工(しほこう)と言います。
今回はコンクリートを流し込む型枠を支える「型枠支保工」の作業をしました。
設置完了写真を見ると、海賊映画に出てきそうな物々しい雰囲気がありますね~。
実際に鉄筋を組み立てるとこんな感じになります。
ここから型枠を組んでコンクリートを流し込むのですが、
コンクリートを型枠に流し込むと、内圧がかかったときに型枠が壊れてしまうこともあります。
そうなるとコンクリートが流れ出てしまうので大変です!!工事もストップしてしまいます。
そんなトラブルを未然に防止するためにも、このがっちりとした型枠支保工が必要になるわけです!
現場打ちのコンクリート打設が完了したので、硬化して強度が出るまでブルーシートをかけます。
それに加えて冬の時期は打設後のコンクリートが凍結しないように、温めて養生をします。
コンクリートが凍結すると強度と耐久性も低下してしまうので、凍結から守らなくてはなりません!
今回は、練炭とハロゲンライトを使って温度を下げないようにしました。
コンクリートを打設した夜の温度を測ると、外気温3.0℃・養生温度12.7℃でした。
翌朝現場に入って温度を測ると、外気温―2.3℃・養生温度11℃でした。
温度が低いと凍結するし、温度が高いとヒビが入る。この時期のコンクリート施工は温度管理が難しいのです。
このままの調子で硬化するのを待ちたいと思います。
前回の日記でPC函渠とPC鋼棒を一体化させるというお話をしました。
今回は、どうやって一体化させるかをご紹介します。
PC函渠の全周に挿入したPC鋼棒を特殊な機械を使って引張って固定をします!
コンクリートは内側に圧縮する力には強いのですが、外側へと引張る力には弱いという特長があります。
そこで、PC鋼棒を引張って固定すると、元に戻ろう(縮もう)とするので、コンクリートにも圧縮される力が働きます。
この棒を引張る作業の事を「緊張」と言うんです!普段使う緊張の意味とは少し違いますよね!
ここだけの話・・・新人の頃に、緊張の意味が分からずコッソリ調べてみたんですよ。
そしたら「心と体が引き締まる事、慣れないものごとなどに直面して、心が張りつめて体が硬くなること」と書いてありました。
今回の作業の緊張とは違いましたが、新入社員の私と同じだ!と思った記憶があります。
それ以降、この緊張確認には少しだけ親近感がわいています(あくまでも個人の感想です)
いよいよ、主役の登場です!今回の現場ではPC函渠を使用します。
使用する沢山の材料の搬入と材料確認を終え、さっそく設置していきます。
PC函渠の内部には、グラウトホールも設置しました!
グラウトホールは沈下板とともに設置しており、樋門・樋管の維持管理において一番重要な底版下の空洞量調査、空洞があった際のグラウト材注入作業用に設置しています。
PC函渠は鋼矢板に支えられ高さはほとんどかわりませんが、20年、30年と経過すると、基礎地盤の弱い地域では土の重みで周辺の地盤が沈下することがあります。
その際に函渠と地盤の間に出来る空洞をグラウト材を注入して埋めていくんです!よく考えられてますよね~。
樋門・樋管の工事完了で終了ではなく、今後の維持管理のための設備を一緒につくります。
そして、その地盤沈下対応のためにもうひとつ行っているのが、3枚目の写真にありますPC鋼棒の挿入です!
PC函渠にPC鋼棒を挿入させ、2つを一体化させます。
PC函渠を一体化させることにより、周囲の地盤沈下により底版下が空洞になっても函渠の中折れを防ぐ仕組みになっています。
他にも沢山作業を行いましたがまた次回ご紹介します!
鋼矢板の打込みが完了し、次のコンクリート打設へと作業は進んでいます。
まずは均しコンクリートを打設した上に配筋を組みました。
1枚目の写真に四角い可愛らしいサイズのコンクリートが並んでいますね!
これらは「スペーサー」と言って、鉄筋組立後の鉄筋検査で必ず確認されるところです。
スペーサーの厚みは鉄筋の錆びを防いだり、コンクリートの強度を保つ仕事をしてくれています。
こんなにひっそりとしていますが、実はかぶり厚さは鉄筋工事の最重要事項!厚み不足にならないようにしています。
鉄筋検査は、図面と同じ径、本数、間隔で鉄筋が配置されているかを確認する検査です。
コンクリート打設後は見えなくなってしまうので、打設前に全数確認します!
無事に鉄筋検査に合格したので、コンクリートを打設、打継処理を行いました。
生コンクリートを打設すると表面に不純物が浮いてくるのですが、
処理をせずにコンクリートを打ち継ぐとひび割れが起きる可能性があります。それは絶対ダメです!!
ひび割れは付着強度の低下、鉄筋のサビ、水漏れなどにつながるので除去をしなくては!
3枚目の写真が打継処理をしている様子です。この処理剤はコンクリートの硬化を遅らせる作用があり、
翌日固まっていないコンクリートの表面を削ることで、上部に打継ぐコンクリートとなじみ一体化させるんです。
表面仕上げのように金ゴテで綺麗にしてしまうと縁が切れてそこから漏水してしまうので、粗面に仕上げるのです。
天気も良くて作業が順調に進んでいます!まだまだ作業は進みます!
地盤補強として鋼矢板の打込みがスタートしました。
今回打込みをした鋼矢板は、樋門の遮水壁と翼壁部と言われる部分で、
これから出来る樋門・樋管を支えたり遮水の役割がある重要な箇所です。
鋼矢板の打込み時と打設完了時には現場立会いで確認が入ります。
この鋼矢板の位置をもとに今後の作業を行うので、精度が問われる部分だからです!!
コンクリートを打設したり、PC函渠を設置してからでは修正が出来なくなるので、目視が出来る段階での確認となります。
鋼矢板が打ち込まれてる高さ、位置、垂直に打込まれているかなどを確認していきます。
確認を終えて、きちんと施工が出来ていたので次の作業を進めていきます!
ICT施工が完了したので、地盤をきれいに整える作業を行っています。
床掘の作業後は浮き石があったり余計な土があるので、平らに整える必要があるからです。
そして樋門・樋管を据付ける工事は、今回の工事のメインです!
この据付位置に関してはとても重要な部分になるので、床掘りが完了した後は発注者の現場立会で確認もありました。
設計との差異はないかを目視で確認し、無事に合格を頂きました!
この後は鋼矢板の打込みへと作業は進んでいきます。
樋門・樋管を設置する場所の床掘りをICT施工しました。
写真を見ると人が見当たりませんね。。。皆さんどこへ?今日はお休みかな?
いえいえ、これがICT施工のメリットでもある省人化です!
施工する場所の3次元データをICT建機に入れて、GNSSという衛星を活用して施工します。
どこに移動しても場所の情報がリアルタイムで得られて、設計データ通りに素早く高精度に施工ができます。
これで従来の丁張を掛け、水糸張って作業員が高さ確認しながら施工をする事がなくなりました!
作業員が現場に居ないことで重機との接触事故や、重機の乗降時に起きる転倒事故も大幅に減りますね。
ICT施工で施工精度の向上!安全性の向上!お給料の向上!・・・これは願望でした。
新年あけましておめでとうございます!
昨年は近隣住民の皆様、工事関係の皆様にご協力を頂いて有難うございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
新年1回目の日記は、工事車両や重機の通路に敷く敷鉄板を敷く前の、地盤整備の様子をご紹介します。
敷鉄板は、地盤の不陸調整・水たまりやタイヤ汚れの軽減・重たい車両の圧を分散させる等の目的があります。
この目的を達成するためには、敷く前の地盤がきちんと整備されていることが重要になります。
(敷鉄板はただ敷いているわけではなかったんですね~)
地盤の弱い部分を掘削置換工法という方法で、土を砕石に置き換えてしまいます!
今回は80tクローラクレーン、100tラフテレーンクレーンを使用するので、その作業時に必要な地耐力を算出し、置換を行います。
写真に写っている数字は「0.75mの深さ、1層が20cm」という意味です。
まずは土を掘削し、その場所に砕石を入れ、敷均して転圧。
この投入・敷均し・転圧を繰り返して1層の厚さになり、全体の厚さに近づけていきます。
天気も良く、作業も順調に進んで置換え完了しました!
この試験は、土質試験のひとつです。
地盤に段々と荷重を加えて沈下量を測定して、地盤からの反発力や支持力を求めます。
そして、施工が予定されている構造物を載せても沈下が発生しないことを確認します。
なぜ測定している機械が重機の下にあるのか気になりませんか?
これくらい重いもので荷重をかけていくということなんです。
決してコソコソ隠れて試験をしている訳ではないんです。(念のため、説明させて頂きました。)
試験を行う際には地盤面を水平でスキマなく密着するように気を付けて行います。
1日をかけて、試験を実施していきます。
時間ごとに徐々に荷重をかけてデータを取得していくので、とても時間がかかります。
試験の結果、十分な地耐力があり構造物を施工しても問題が無いことが確認されました。
既存のブロックマットの撤去を行いました。撤去はきれいに完了したのですが・・・。
撤去をした後は手作業でコンクリートと廃プラスチックを仕分ける作業が待っています。
どうしても遮水のためのポリエステルのシートが敷設されるので、この作業は撤去とセット。
この作業は正直大変ですが、土を落としてきちんと仕分けないと産廃処理場に持ち込めないのでガンバリマス!
あれ??大変だと思っていたのですが、1日で終わりました!さすが作業が早い。
あとは廃棄物をまとめて、搬出するダンプに積むだけです。
この廃プラスチックは産業廃棄物処理施設に運んで処理をします。
現場で使用するボックスカルバートの工場検査を行いました。
現場でコンクリートを打設する時は現場で品質管理をするのですが、
今回はプレキャストのボックスカルバートを使用するので、製造工場で品質の検査をしました。
まずはキズや汚れがないか、寸法など製品の外観を目視でひとつひとつチェックします。
完成した製品だけではなく、製品を作った鉄筋も確認するんですよ!鉄筋のピッチや太さに間違いがないかなどを確認します。
あとは機能検査で、コンクリートの圧縮強度の試験結果を確認します。
一応お伝えしますが、決して工場で造った製品を疑っている訳ではありません!
細部まで確認して、品質に問題がないことを検査してからでないと施工出来ませんからね、ちゃんとお仕事です。
全ての検査を終えて、品質に問題がないことを確認したので、現場に輸送します。
工事が完了する期間まで、一部通行止めを行います。
近隣住民の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
通行止めになるので迂回路をつくりました。期間中はそちらをご利用ください。
迂回路にはオレンジ色のネット、ご案内の看板、電子矢印板が置いてあります!
写真は昼間に撮影したのであまり分かりませんが、電子矢印板は夜間も光るので見えやくなります。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします!
現場で使用する大型土のうを製作しました。
これも現場で作ってるんですよ‼私も最初は驚きました!
製作方法はとてもシンプルです。土を袋に詰めて、終われば袋に数字をマーキングします。
そして最後に何袋製作したかが分かるように写真を撮ります。
土のうは、設計変更の対象になることもあるので数量変更が起こることもあります。
それなので、現場でいくつ製作したかが分かるように証明として写真に残します。
天気も良くて、気温もちょうど良い日に作業ができました!外の仕事が気持ち良いです。
法線確認・・・聞き慣れないことばですよね。土木工事でよく使われる言葉なんです。
これから本格的に始まる工事の現場で、施工する構造物の線形を確認する作業をしています。
この紅白の棒のラインに沿って、コンクリートの構造物が設置されていくイメージです。
2枚目の写真はICT施工のひとつです。
手に持っている棒で高さを計測して、手元にある携帯で確認をしています。
ICTの導入は、人も時間も大幅に削減できるので現場の負担がグっと減りました!
法線確認はとても大切な作業になります。
自分たちでも確認したのち、発注者も立会いで確認をして頂きました。無事に合格頂きました!
地域の皆様、こんにちは!
久慈川の洪水被害を防ぐため、堤防を整備する工事がスタートしました。
工事中は大型車両が通行したり、作業中の大きな音が出たりと何かとお騒がせ致します。
安全第一で作業を進めますので、よろしくお願いします!
今回の工事では、堤防を高くしたり傷んでいるところを修復する作業を行っていきます。
川が近いこちらの地域で、安心に暮らせるようにお手伝いさせていただきます!